測定までの流れ
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事前の相談
私たちのご提案する方法が、年代測定を希望される試料に適しているかどうか、まずはご相談ください。
連絡先:14c_pollen_jp@rits-palaeo.com
また、お見積りはこちらから可能です。即時見積可能な自動見積もありますので、お気軽にご利用ください。 -
サンプルの送付
分析を希望される試料は、立命館大学古気候学研究センター福井ラボまで送付してください(書留や宅急便など、事故があった場合に追跡可能な方法を選択してください。送料は元払いでお願いします)。内容欄には「年代測定用試料」と明記してください。また、サンプルリストをダウンロードしてご記入の上、試料に同梱してください。
試料の送付先:
〒919-1331
福井県三方上中郡若狭町鳥浜 122-12-1
年縞博物館内
立命館大学古気候学研究センター
電話:0770-45-3042サンプルリスト:
Excel
なお海外からの申し込みの場合は、オックスフォード大学の放射性炭素加速器ユニット(http://c14.arch.ox.ac.uk↗)が窓口になります。- 目視によるアセスメント
到着した試料に対し、目視によるアセスメント(場合によって顕微鏡も併用)を実施します。この段階で明らかに分析に適さないと判断された場合は試料を返送し、費用は請求しません。- 支払い手続き
料金は分析終了後14日以内に請求いたします。請求後30日以内に請求額全額のお支払いをお願いします。なお、サンプルの状態により分析が途中で終了した場合には、実施した工程の分の料金だけを請求いたします。
→ 費用についてはこちらをご覧ください。- 化学処理による一次濃縮
以下のような手順で、セルソーターに導入する前の一次濃縮を実施します。なおアセトリシス処理など、炭素の同位体比に悪影響を及ぼす可能性のある処理はおこないません。また、使用する薬品はすべて無機物です。
- 塩酸による炭酸塩の除去
- アルカリによるフミン酸の分解
- 水洗によるフミン酸の除去
- 重液による鉱物粒子と有機物片の除去
- アルカリによる再洗浄とフィルターによるふるい分け
- セルソーター等による二次濃縮
立命館大学古気候学研究センターが所有するセルソーターで、花粉の超高純度抽出を実施します。ごく稀にですが、フィルター等を用いた処理だけでセルソーターに匹敵する純度が得られることがあります。その場合は、より高い回収率が見込める方法を選択します。どの技術を用いるかの判断は、現場のスタッフにお任せください。二次濃縮後の顕微鏡写真は、報告書でご覧いただくことができます。
- 14C年代測定
東京大学総合研究博物館のAMSで、最終的な試料の洗浄とグラファイト化、14C年代測定を実施します。技術の詳細については、東京大学のHPを参照してください。
東京大学総合研究博物館 放射性炭素年代測定室:
http://c14.um.u-tokyo.ac.jp
オックスフォード大学放射性炭素加速器ユニット:
http://c14.arch.ox.ac.uk↗
- 納期の目安
以上の作業が完了するのに、通常は4~5カ月程度必要です。ただし、混雑状況によってはもっと時間がかかる場合もあるため、納期はあくまで目安としてお考えください。納期にきびしい制約がある場合につきましては、個別にご相談ください。Copyright © Research Centre for Palaeoclimatology, Ritsumeikan Univ. All Rights Reserved. - 目視によるアセスメント